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ネズミの駆除方法として挙げられる超音波機器の特徴と効果について解説していきます。
機器を設置するだけ、人間には無害であるという、簡単かつ高い安全性に魅力を感じ、超音波機器を使った駆除を検討している方が多いことでしょう。
冒頭から結論ですが、超音波による駆除というのは一時的であると言い切れます。
ズバリ、おすすめできない対策であると。
ネズミの根本的な排除を求めるなら、超音波機器というのは選択肢から除外すべき方法になります。
毒餌や捕獲シートといったその他の駆除方法を選ぶ必要があり、駆除業者に任せることが手間もかからず、確実な駆除が実行できます。
なぜネズミ駆除の方法として超音波が効果を発揮しないのか、方法として相応しくないワケを順を追って解説していきましょう。
まず、超音波を使った駆除は排除効果はあります。
ですがあくまでも一時的であること。
効果はあるものの、一時的であることを予め留意しておきましょう。
さて本題、一時的とは言え超音波でネズミを排除できるという原理についての解説です。
原理は超音波の音にあります。
この音がネズミにとってストレスを感じます。
不快な音。
イメージとしてはモスキート音や聴覚検査で聞くようなキーンとした音でしょうか。
なんか嫌な音、不安に感じる音、ネガティブな音として感じている方は多いことでしょう。
ネズミも同じです。
この音に不快を感じます。
その結果、その場に近寄ることを控えるようになります。近寄りたくないとね。
これが超音波を使った駆除の効果であり排除する原理になります。
そこに来たくなくなるという効果です。
ネズミ駆除用の超音波機器は意外にもバリエーション豊富に販売されています。
機器には種類があるため、種類の違いについて解説していきます。
種類は豊富ですが大きく分類すると、2種類あります。
大事なポイントは運用方法です。
機器であるため駆動のための電源確保が大前提としてあります。
コンセントを通じて直接電源を得るコンセント差し込みタイプ、機器に電池を入れて動かす電池タイプの2種類です。
コンセント差し込みタイプは一度差し込みさえすれば電力を気にすることなく、そのまま放置での運用が可能となります。
基本的には24時間365日、気にすることなく放置したままで問題無いという簡単さが魅力です。
ですがコンセントの位置に大きく影響を受けるため設置場所が限定的になることがデメリットとして挙げられます。
超音波は障害物を通過できないという性質があります。そのため、コンセントの周辺が何かしらの障害物に囲まれている場合は超音波が広がらず、目的の場所にまで届かないということも。
そうなってしまうと駆除はおろか、ただ電気代を消費するだけになります。
コンセント差し込みタイプを選ぶかいなかについては、コンセントの位置、そこに差し込んでも届けたい場所にまで超音波を阻害する障害物が無いか、環境の確認が不可欠です。
電池タイプは電力を電池から得ているため、設置場所は自由になります。設置したい場所に狙いうちできる自由度が特徴的です。
ただし、電池であるため、放置したままとはいかず、定期的に電池を交換するといった運用が求められます。
電池が切れた超音波機器はただの機器の塊でしかありません。
電池切れを気にしつつの運用となるので定期的に手間が発生するのは避けられません。
超音波機器はこういった電源の確保の違いで分けられます。
どの運用なら自分に合っているか、設置を想定している場所に最適なタイプはどちらかをファーストステップとしてしっかり検討するようにしましょう。
他は、機器によって周波数の違いや種類、届く範囲が異なってきます。
いわゆる機器のスペックです。スペックは何も考えず高価な機器を選べばいい、ではなく設置する場所に応じて最適なスペックを選ぶようにしましょう。
他にもスペックとして周波数を変えるタイプがあります。
ネズミが慣れるのを防ぐため、周波数を一定期間で変えてくれるという機能を持つ機器もあります。
スペックから選ぶのではなく、第一に設置する場所がどこになるのか?場所を明確にした上で、十分なスペックの機器を選ぶというステップに進むことをおすすめします。
効果はあるものの一時的である超音波による対策。
それなのになぜ超音波機器は豊富に販売されていて、駆除方法として挙げられるのか。
設置が簡単かつ安全性が高いからにつきます。
様々な駆除方法がある中で、超音波機器ならではのメリットと言えます。
まず、超音波機器をネズミが発生している場所に設置するだけという簡単さがあります。
後は機器から超音波を発し、ネズミにストレスを与えるだけ。
スイッチひとつで実行できるので非常に簡単です。
しかも他の駆除方法と違い、寄せ付けない効果があるため、死骸を見つけることや処分するといった手間や怖さが無いというのも簡単な駆除といえます。
もうひとつが安全性です。
毒餌を仕掛けるといった方法となると、子供やペットを飼っている家庭では注意が必要になります。
誤って触ったり、口にしたりしては危険です。
こういった不安と無縁なのが超音波機器。ただ機器を設置するだけ、触れても問題はありません。いうまでもなくですが、口に入れる大きさでもありません。
また、超音波の音については、ネズミにとって不快であり、人には聞こえないレベルの周波数となっているため、人には影響がありません。
こういった安全性が選ばれやすい理由として挙げられます。
超音波による駆除のメリットは簡単さと安全性を挙げました。
逆にデメリットもあります。
駆除方法として超音波を利用するデメリットを挙げます。
まず第一に効果が一時的であるということ。
デメリットという枠にはおさまらない事実です。
超音波対策がおすすめされない根本はこの効果としての弱さ。
本気で駆除を行うのであれば、他の駆除方法、専門業者に依頼することが確実です。
もうひとつのデメリットは、メリットで挙げた簡単さの裏返しとも言えます。
設置するだけの簡単さはありますが、設置する場所が重要になります。
場所を見誤ると効果が発揮されず、ただ機器を置いているだけになってしまいます。
場所も非常に複雑です。
ネズミの活動場所を把握することは大前提です。
加えて超音波の届く環境に設置することが必要となります。
超音波は障害物を通過しない性質を持ちます。
こういった超音波の性質を考慮し、設置環境の状況を考慮し、ネズミの活動エリアを把握した上で最適な場所に設置することでようやく効果を発揮することができます。
事前の準備が不可欠なのはいうまでもありませんね。
ここまでして設置したにも関わらず、得られる効果は一時的であり、コストパフォーマンスという面でいかに合わない対策であるかご理解いただけたでしょうか。
しつこいくらいに解説しますが、超音波でネズミ駆除は一時的なものです。
根本的な駆除を行うなら他の方法か専門業者に依頼することが絶対条件になります。
そもそも、なぜネズミは超音波で駆除しきれないのか?この疑問について解説していきます。
まずは基本的にネズミは警戒心の強い生き物です。
最初は超音波の異変に気づき、距離を置くようになります。
危険に敏感な分、危険が無いことに対しても敏感です。
何も無いと理解するのも早く、すぐに慣れるようになります。
2004年に「クマネズミとドブネズミに対する超音波防鼠器の効力試験」という実験結果が報告されました。
クマネズミとドブネズミに対して超音波の効力を測る実験です。
こちらの結果によると、3~4日後には慣れてしまい普段の行動に戻ったという報告が記載されています。
たったの数日です。
危険に対する判断能力が高く、早いというのが理解できます。
超音波が発せられているのを我関せずに普段通りの生活をし、繁殖活動まで行います。
もはや超音波の存在は無となります。
やはりネズミの駆除対策として超音波がいかに非力であるか、対策の費用対効果としても弱いものであるかが理解できるかと思います。
根本的な駆除は他の方法を選ぶのが正しい判断と言えます。
他の方法と組み合わせるというのならまだしも、超音波のみで対策するというのは間違いなく誤った判断です。
ここまで読んでいただいた方には、再度お伝えしたい、ネズミの駆除方法として超音波は無しです。
他の選択肢から選ぶようにしてください。
最後にまとめましょう。
ネズミの駆除方法として超音波を活用する、というのはいかにNGな判断であるか、ご理解いただけたでしょうか。
端的にまとめると、
ネズミは超音波に対して数日で慣れる。
異変を察知したとしてもそれに対して3~4日あればなんとかなってしまいます。
超音波にお金をかけることがいかに費用対効果が悪いか。
超音波を使った方法は簡単かつ安全であることはメリットとして挙げられます。
ですが本来の目的であろうネズミの駆除については効果は一時的であると明確になったかと思います。
根本的な駆除は他の方法or専門業者に依頼することです。
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